Products

Title

reflect

Category

照明

Date

2026.2

光を楽しむということ

朝日。
水族館で照らされるクラゲ。
ライブ会場のスポットライト。
イルミネーション。

外には、美しい光を味わう体験がたくさんあります。

けれど家の中では、
光は部屋を明るくするための機能になってしまう。

私自身、光に癒された経験が何度もあります。
もっと気軽に、家で光を楽しめないだろうか。

そう考え、この照明をデザインしました。

光の形を考える

どんな照明の形がいいのか。

光には、決まった形がありません。
絵にも描けないし、共通する形もない。

ただ美しいと感じる光に共通していたのは、
与えられた箱(空間)の中に、
無数に、いっぱいに広がっていく美しさでした。

見る場所によって、色や光の強さも変わる。
どこまでも続いていくような、幻想的な感覚。

その体験を、自宅で楽しめる形に落とし込みました。

展示について

桑沢卒業展2026で、この作品を展示しました。
会場では作品の周りを暗幕で隠し、近くに来るまで
この照明のメインビジュアルが見えない展示にしました。

この展示方法には理由があります。

この作品のきっかけとなった照明の授業では、
作品を見るとき、まず部屋の灯りを消し、
暗い空間の中で作品の灯りを灯して
みんなでその作品、光を楽しむという時間がありました。

灯りがつく瞬間、
思わず「おっ」と声が出るような驚きや、
ただその光を眺めてしまう時間。

完成した作品を見るだけではなく、
光そのものを楽しむ体験。
まさに私がこの照明でつくりたいと思っていた体験でした。

その体験を、展示会で来ていただいた方に味わってほしいと思い、
あえて作品を暗幕で隠す展示にしました。

実際の会場では、
来場してくださった方が暗幕を覗き込み、
いろいろな方向に頭を動かしながら
光を眺めていました。

その様子を見て、
思い描いていた体験が生まれていると感じました。

展示の写真を一部ご紹介します。

桑沢卒業展2026で展示した照明作品「reflect」を下から見上げた様子(撮影:内海さん)
桑沢卒業展2026で展示した照明作品「reflect」を横から見た様子(撮影:内海さん)
桑沢卒業展2026で展示した照明作品「reflect」を近くから見た様子
桑沢卒業展2026で展示した照明作品「reflect」を少し離れて見た様子

照明について

この照明は、5面のハーフミラーを使用し、
光の反射率を活用することで、合わせ鏡のように光が無数に広がっていく構造になっています。

限られた空間の中に光を閉じ込めながら、
奥行きのある光の広がりを生み出すことを目指しました。

光源を囲う球体には、
より光が拡散されるように、曇りガラスのような質感に仕上げ、
光がより柔らかく、空間全体に広がるように設計しました。

光自体は暖色の光源を使用しています。

展示会で面白かったのは、
会場の環境光の影響もあり、
光が少しピンクがかった色に見えたことです。
来場者の方からは、そのピンクの光が「かわいい」と好評でした。

環境によって光の表情が変わることも、
この照明の面白さのひとつだと感じています。

まとめ

この照明は、ダウンライトなど既存の照明がない場所でも使えるよう、
吊るして設置できる構造にしました。

一方で、置くタイプにして、子どもが上から覗き込めるような使い方など、
設置方法によって体験の幅を広げることもできると考えています。

今後は、置き方や見え方のバリエーションを増やすことで、
さまざまな楽しみ方が生まれる可能性も検討していきたいと思っています。

この照明の制作を通して、
生活をただ便利にするプロダクトだけでなく、
「これがあると生活の質が少し上がる」
そんな体験を生み出すプロダクトデザインの可能性を
これからも広げていきたいと考えています。

作品について感じたことを、ぜひお聞かせください。

Contact

Other Products

Contact

質問やお問い合わせはこちらからお願いします。